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たかがリウマチ、じたばたしない。

2015年初めに不明熱で入院、急性発症型の関節リウマチと診断された中高年男子。リハビリの強度を上げつつドラッグフリー寛解を目指す。そしてゆっくりとリウマチ治療について考えていきたいと思います。

トリガーポイント療法にすすむ

リハビリと再生 痛み

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ξ

おととしの桜の季節は、悶々と引き籠っていて、それが訪れ過ぎたことさえ遠い出来事のようだった。

去年は、まだ杖をついたまま桜並木に佇んでいた。桜が散った頃から恐る恐る杖を離した。

いま、まだ褐色の桜並木を、下肢に引きずるような違和感を感じながらも歩幅を拡げ歩んでいる。

回復過程の記憶をたどって、自分のイノチをかみしめてみようとするのは、病者独特の感覚かもしれない。

 

ξ

さて、トリガーポイント(ブロック)療法とそれを普及する加茂淳医師は、慢性疼痛に悩む患者にはすでによく知られているようだ。

氏が開業する石川県小松市の加茂整形外科医院のホームページは、既存の整形外科の痛み治療に対してなかなか挑発的だ。

 

椎間板ヘルニア、腰椎すべり症、脊柱管狭窄症、変形性膝関節症、坐骨神経痛などと診断されていても、3カ月以上痛みが続くのなら慢性疼痛ではないかと考えるべきだという*1

要は、慢性疼痛の原因は、骨の異常(構造異常モデル)ではなく筋筋膜性疼痛症候群(MPSという筋痛症だというのである。

 

ξ

加茂医師の治療法に全体性が感じられるのは、痛み治療に3点セットで取り組んでいる点である。

  1. トリガーポイントブロック注射
  2. 薬物療法
  3. 心理療法

トリガーポイントブロック注射とは、トリガーポイントに局所麻酔剤を注射して、発痛物質の洗い流しによる除去、交感神経のブロックによる血行改善、筋緊張の改善、痛覚伝達のブロックを行う療法

 

薬物療法とは、鎮痛薬(最近はトラマール、ワントラム、トラムセット、ノルスパンテープ、リリカ等)、抗うつ薬、抗てんかん薬、抗不安薬などを投与する療法

 

心理療法とは、認知行動療法など

である。

こうした療法は、痛み自体が主症状の線維筋痛症も治療範囲に含むことができる。

 

ξ

だから疼痛治療の全体性を考えれば医師が関与すべき療法といえる。

加茂医師は保険適用の範囲で1~3を行うとしている(脚注書)が

なかにはトリガーポイントについて筋膜リリース注射により癒着筋膜をはがしていくというクリニックもある。

生理的食塩水の使用、筋膜リリース注射は自由診療になるようだ。

 

また、トリガーポイント療法は手技であり残念ながら、うまいへた(=あたりはずれ)はあるだろうと言っている(脚注書)。

 

一方、医師が関与しないトリガーポイント療法は、鍼灸・整体・マッサージ施療院などでやっている。

当然、注射や投薬ができないのだから鍼、マッサージ、ストレッチなどの部分に限定される。

 

ξ

通りいっぺんの検査で、侵害受容性疼痛でもなく神経障害性疼痛でもない、非器質的疼痛(心因性疼痛を含む)です、心療内科でも行きなさい!と言うような医師は困る。

簡単に心因性疼痛といってほしくない。痛みはもっともっと身体のメカニズムの異常として明らかにすべきだと思う。

現代医学は痛みの原因把握についてずいぶん隙間がある。

筋筋膜性疼痛症候群(MPSという見立ては、ちょうどその隙間を押さえていると思う。それは組織損傷型で侵害受容性疼痛の一部ともいえる。

 

ξ

心因性疼痛らしきものは僕にもあったと思う*2

それは、ある時期、毎夜のように続いたのだが

「取り返しのつかないニガい記憶」*3のヨウナモノが発作的に制御不能なまま湧きあがったときの

恐怖・焦燥・不安といった情動を伴った上半身の異様な強烈な痛みである。

 

結局デパス錠が処方され驚くほど早く効いた。

状況証拠しかないが今にして思えばPSL(ステロイド)減量中の離脱症状だったかもしれない。

このフラッシュバック型の奇妙な痛みと

現在の眠りが妨げられる全身的な痛みとはまた明らかに異なっている。

 

ξ 

そこで筋筋膜性疼痛症候群(MPSの治療を始め、治療のステップアップ(ステップダウンかや?)をしていこうと考えた。

 

筋硬結をゆるめ、新たに筋肉をつくり、血行をよくする、

まずは

最寄りの、医師が関与しないトリガーポイント療法から始めてみよう(すでにスタートした!)。

徐々に暖かくなる季節、ウォーキングの強度を上げていこう。

 

思考パターンを変えていく更新・保存の繰り返しと同じ

ジワッと、さ。

 

*1:加茂淳「その腰・肩・ひざの痛み治療はまちがっている!」廣済堂出版、2016

*2:

 

yusakum.hatenablog.com

 

*3:最近は、トラウマや慢性疼痛を「予期から大きく逸脱した出来事の記憶」(熊谷晋一郎、2013)として捉えている研究者がいる。