たかがリウマチ、じたばたしない。

2015年に急性発症型の関節リウマチと診断された中高年男子。リハビリの強度を上げつつ、ドラッグフリー寛解≒実質完治を目指しています。

『冷静と情熱のあいだ』から、飛ぶ

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気圧変化と痛み

 

梅雨のような時期は、関節付近が急にズキンときて症状の悪化かと懸念するのですが、翌日にはあまり痛まなくなったり不安定さが目立ちます。

気圧のせいかもと思えるのは、関節リウマチが安定期にある証拠といえます。

 

昨年の今頃は活動期の最中ですから寝汗で毎朝下着を着替えるような生活をしていて、

天候とリウマチの関係だって?、晴れようが降ろうが痛いじゃないか、そんな関連など一切なし!と、憤っておりました。

 

よく高湿、低温、低気圧が関節リウマチの痛みに関係するという文献をみますが、体験的には気圧の影響がもっとも大きいように思います。

あまり高湿度や低温のところに長居しないからかもしれませんし、人間は気圧の変化を避けることができないためかもしれません。

 

もっと言うと、気圧の変化率、変化速度の影響を受けているようです。

高気圧→低気圧、低気圧→高気圧の時、いずれも痛みが増すというデータを見たことがあります。

リウマチ患者を気圧調整室にぶち込んで気圧を変化させて痛みの訴えを調べるというものでしたから、

なんと残酷な試験だろうと思いながら読んだ記憶があります。

 

関節がおかしいと思った時、12時間後から24時間後くらいに雨予報が出ていることがあります。

あぁ、いま気圧が下がりつつあるんだなと思うと、気圧変化率説はなかなか説得力があります。

 

 

専門医の腕の見せ所

 

血液検査ではCRP、ESR、MMP‐3がすべて下がり続けているので安定期に入ったともいえるでしょう。

両手の指関節を中心に、腫れときどき痛み、といった状態ですが、これで順調と言わなければ、バチが当りそうです。

 

しかし、肝機能、腎機能のデータはすでにボーダーラインにあります。

僕としてはMTXに手をつけたいわけです。

MTXのガイドラインでは6mgから投与スタートですから、逆に6mgまでは減らしやすいかもしれません。

そこから先の減量・中止(あるいは変更)は、患者としては冷や冷やですが、臨床経験豊富なはずの専門医の腕の見せ所です。

 

 

静と動のバランスこそ命

 

もともと土方焼け(ドカタヤケ)の生活でしたので、青っちろい時間を、ジトジト刻んでいくのは苦痛です。

 

担当医は、野球やサッカーのような団体戦型のゲームは薦めません。

フォア・ザ・チームですから全力で暴れてしまう怖れがあります。

1時間以上歩いたことも、まして走ったこともないので医師の判断に異存ありません。

テニスやゴルフのような個人戦型ゲームは相手がペースを合わせてくれるのでOKです。

水泳は屋内型でワイワイガヤガヤできずゲームとは言い難いので除外です。

結局、相手が多く部屋のなかでも気晴らしになるゴルフから、まさかの再スタートです。

 

発病してから、ひとことで言って静と動のバランスがすべてに大事と身に沁みてわかったので、バランスこそ最良の薬と自分に言い聞かせたいと思います。

 

 

人の体は刻々変わるもの

 

バランスと言えば、リウマチ体操と軽量ダンベル体操の素晴らしさは動きの左右差が無いことにあります。

右10回なら左10回なのです。

 

ところが僕の体のバランスは明らかに崩れていて、右ひざが動かしにくい、左腰が曲がらないというように左右差があります。

体操していて気づき補正できるので、たいへん有意義なのです。

面白いのは足趾のグー・パー運動で、右指が動かしにくい、左指が動かしやすいという差がすぐわかります。

また、今日は右が軽い、左が重いというように日によって変わるのです。

毎日変わるものは気にせず、人の体は刻々変わるものとやり過ごすようにしています。

  

 

冷静と情熱のあいだ

 

長い生活史をみると、

一方の極、来るなら来いといった気負いの情熱と、

もう一方の極、モノゴトにはもう見極めが必要だぜといった冷静とのあいだに、

どこかとどまる位置を探して振幅してきました。

昼となく夜となく汗ばむ季節がきて、

膝を傾けエイッ!と跳躍してみると、

景色が変わっていままでの軌跡が視界から消えていくようです。

それは何かのオワリ、新しい一歩でありたいと思います。