ξ
ちょっと忙しくなってストレッチをさぼってしまうと痩せてきます。
筋肉が落ちてくるのです。
ヤバイと気づいて軽量負荷ストレッチを再開します。
僕は走ったり、長時間歩くことができないので、いまは室内型ストレッチに特化しています。
すると体調が良くなるので、栄養不良ダイエットで無理に痩せようとする気なんて無くなります。
こうなればしめたものです。
心の不調があったり高年齢化したりして食が細くなってもタンパク質、野菜類は減らさないのがよいといいます。
そのときの調整は糖質で行う、つまりご飯などを減らすのです*2。
筋肉がつくと脂肪が燃焼しやすくなります。
体の冷えがなくなります。
内臓の冷えに起因する不定愁訴がなくなり心の不調も減ることになります。
筋肉がつく、体力がつくと心の不調改善にきわめて有利だと思われます。
ξ
関節リウマチでも心の不調が伴うことが少なくありません。
それは関節リウマチの関節外症状として、リウマチ治療薬の副作用として、また治りにくい慢性病を悲観して、倦怠感を伴う心の不調が発生しやすいのです。
ある意味幸いなのは、身体障害や痛みがあるのでその対策が優先して、心の不調などかまっていられない日常にいることです。
シンプルな例を挙げてみます。
リウマチ患者は手指が腫れて痛くて力が入らないうえ開いたり閉じたりすることがスムーズにできなくなる場合があります。グーパーができないのです。
僕は指関節が狭くなっているものの骨破壊はないので、あるとき割り切ってストレッチを開始しようと思いました。
大事故で骨折やら大けがをした人が懸命に整形外科的リハビリをして克服していく美談をときどき聞きますから、リウマチ体操のグーパー運動くらい何でもないはずです。
アタターッと、毎度顔をしかめながら毎日続けていきます。
2~3カ月経つと、スムーズとはいえませんがグーパーができるようになりました。驚いたのは痛みが著しく減少したことです。
これは長らく続いた夜の湿布が大幅に減ることを意味します。
それが何であれ療養過程で小さな喜びを見つけていくこと!
こういう繰り返しが心の不調を押しやることも可能にすると思うのです。*3
ξ
僕が精神神経科医なら初診のとき、患者の筋力検査、体力検査を実施したいと思います。
僕らがヤレヤレと思いながらも関節リウマチの回復を早めるため、運動やリハビリをして筋力、体力をつけていくと、身体の快の閾値が下がっていくことに気付きます。
運動といっても、外を歩く、それが無理なら室内で体操・ストレッチをするといったものですが
続けていると、あるときから始めようと深呼吸した途端、あるいは外に出た途端、心身がスッキリするような感覚が訪れます。
快が感じやすくなるのです。
さらに続け、明らかに筋力や体力がついてきたことが自覚できるようになると、身体の振動や身体に力を込めるときの快が、鋭く強くなっていることが体験できます。
こうした身体の快が、心の不快を塗りつぶしていくことが脳神経の仕組みとしてあり得るのではないかと思われるのです。
ξ
心の不調に、前向きに物事をとらえてみようとか、さらに心を酷使してどうするのでしょう。
精神神経科医は薬の処方で頭をいっぱいにし、心理療法家気取りは客を逃がさないよう心の持ち方問題に終始し、心と身体の活動のバランスを関心の外に置いています。
精神神経科医も心理療法家気取りも、患者(客)の心身のバランスをチェックするツールを持ったらどうでしょう。
ξ
精神神経科に駆け込むほどのパニックもなく、何とか日常を送れるのであれば、これが私というもの、と折り合いをつけ
まず外を歩く、外を走る、無理なら体操・ストレッチで筋力をつけ
簡単には病気にならないだろうという体力の感触をつかむまで続ける。
これは3か月くらいでしょうか。
心の不調を治すには筋力、体力がいるのだと、身も蓋もないことからスタートです。
そうすればヘンな精神神経科医やヘンな心理療法家気取りを見極め捨てていく明晰さが失われることも無いように思えます。