これは
続 ・ 新型コロナウイルス感染が拡大期に入ったので、どうするか ~ ワタシたちが「動揺」しないために
の続きです。
日本のコロナウイルス感染に関する空気がガラッと変わった
クルーズ船問題がアメリカの動きで、今後、関係56か国全体の空気が動き出すと思われる。*1
一方、国内のコロナウイルス感染に関する空気も2/14からガラッと変わった。
それは神奈川の女性(初めての死亡)に続いて
東京でタクシー運転手ほか、千葉で若い20歳代の男性、和歌山で男性医師ほか、沖縄でタクシー運転手、神奈川の救急隊員、愛知の男性、北海道の男性と14日だけで9人の感染が次々公表されたからだ。
現実はやっぱり重症化や死亡があり得ること
「濃厚接触」の感染ルートがはっきりしないのに発病したこと
それゆえ感染力の強さをまざまざと見せつけたこと
つまり日本のどこにいても感染し、重症化し、死亡してしまう(ことがある)恐怖を感じさせることになった。
しかし、発症者が海外から帰国した国際線内における「濃厚接触」、また東京に通勤していた発症者の電車内の「濃厚接触」の「疫学的追跡」などは、大本営がまったく言及しないせいなのか、マスコミもまったくニュースにしない。
こういうときワタシたち庶民がすぐ話題にしたのは、すでに相当日数が経ってしまったので、国際線、通勤・出張電車からの感染者がいたとしても、もう広く紛れているだろうなという無力感である。
だから
<なんでわたしが!!>
という、原因不明なカタチで発症する人々が今後増えるかもしれないと予感することになる。
何らかの症状が出たらどうするか
さて、ワタシたちが37.5度以上の熱が出たり、肺炎らしき症状が出た場合、どうすればよいのだろう。
(NHK TVニュースに出ていた)医療専門家は、「重症化しないことが大事、必ず医療機関を受診するように」強調していた。
もし、重症患者の治療の妨げになるから軽症の患者は病院に来るな、というような主張があれば、発症者を重症化させてはならないという医療の原点がまったく分かっていないことになる。
早めの対応が肝心と強調されているのだから、この医療専門家の発言は圧倒的に正しい。
ではワタシたちはどこの病院にいけばよいのだろう。
東京都で言えば、大雑把には次のようになる。
ただし、政府が2/16以降に受診基準を示すと言っているので変更される可能性はある。
1.一般相談窓口
心配な症状が出た、など(いまは)誰でも相談できる。
東京都は03-5320-4509 あるいは保健所
厚生労働省は0120-565653
●帰国者・接触者電話相談センター(東京都はほとんど最寄り保健所)に相談
↓
●帰国者・接触者外来や指定医療機関に行けるよう調整してもらう。感染の疑いがある場合は一般医療機関では受診できないことがある。
3.体調不良があるが、中国渡航歴が無く患者との接触歴が思いつかない人
現在のような拡大期には、(ワタシを含め)このような人々が増加すると思われる。
いまのところ、厚生労働省、日本医師会、日本環境感染学会などの次のような対応方針に従うことになる。(2月13日現在の各HPから)
❶37.5度以上の発熱と肺炎を疑わせる症状(一般医療機関)
↓
(重症化しているが)肺炎の原因が特定できない
↓
新型コロナウイルスの検査対象
↓
❷37.5度以上の発熱と肺炎を疑わせる症状(一般医療機関)
↓
肺炎の原因が特定できる
↓
新型コロナウイルスの検査対象外
↓
一般医療機関で治療
いま問題になっているのは、❶のケースである。
感染経路がはっきりしないために、ウイルス検査が発熱後11~14日も経ってからと遅れてしまった実態がニュースになっている。
陰性患者なのに重症なだけで無闇に指定医療機関などに送り出すのはナンセンスだから、 一般医療機関で治療を始める現在の基準はおかしくないと思う。
ただ患者ファーストであるなら十分な治療が約束されなければならないのだから、現場の医師や自治体の判断で迅速にウイルス検査を実施する明確なルールがあるべきである。
【追記】医療相談アプリ「LEBER(リーバー)」について
AGREEが医療相談アプリLEBERで、コロナウィルスの相談に限り、4/10までは無料提供すると発表している。
医療相談アプリ「LEBER」、コロナウイルスの相談を無料提供 - ITmedia Mobile
前記のような行政ルートとは無関係と思われるが、そのアドバイスは参考にはなるかもしれない。
利用するかどうかはわからないが登録はしてみた。
【追記その2】
これを書いている途中で、東京都で新たに8人感染というニュースが入りました(2/15 17:45)。もう患者数自体を追うのがややこしくなっています。
受診・治療基準も近いうちに変わるでしょうからこの記事は過渡的なものです。
ワタシたちは、変にオトナになったり虚無的になる必要はまったくないのであって、すばやく診断され、すばやく治療される受診・治療体制があればよい、無ければ声を上げるというスタンスでよいと思っています。