たかがリウマチ、じたばたしない。

2015年に急性発症型の関節リウマチと診断された中高年男子。リハビリの強度を上げつつ、ドラッグフリー寛解≒実質完治を目指しています。

青汁をやめたら関節リウマチがよくなったという話

ξ 標題は、一般向け医学書にあった記載である。 葉酸の働きを妨げることにより効果を発揮する抗リウマチ薬メトトレキサート説明の文脈で述べられたものである。 薬剤どうしの相互作用の危険のほうが数多くわかっているようだが、免疫抑制薬と食品との相性の…

ワタシの境遇は<資源>である、という結び。 その2/2

これは ワタシの境遇は<資源>である、という結び。 その1/2 の続きです。 ξ いまだ薬から自由になっていないものの 猛烈に勉強したい、あるいは挑戦をしたい、と思えるステージにはいる。 それは現実に迫られているということもあるし、現実に喰らいついて…

ワタシの境遇は<資源>である、という結び。 その1/2

ξ このブログのような検索流入型の病気ブログ*1の場合は、やはり検索に値するような記事を心掛けたいとは思っていた。 1つは、このくらい調べておけばいいかな、とりあえず充分だな、と自分が納得できる程度によく調べて記事にすること 2つ目は、自分の考え…

熱中症予防のためのフツーの対策

ξ ワタシの知人が40度を超える熱を出して病院に搬送された。 診断は熱中症であった。 ここ数年の日本列島の熱波は、ヒトゴトのように、灼熱の季節!とかのんびり言っていられない、死を招く現在進行形の「災害」である。 さすがに炎天下では用心するだろうか…

「世界」の終わりと、金麦を思う

ξ 世界、セカイという言葉が、濫発されている超現代的なアニメや歌(主題歌)はどこか苦手である。 以前は世界とか世界中とは、地球上の国々・地域のことを指していた。 世界史とは日本以外の国々・地域の歴史だった。 いま自分(たち)を除く外部を世界とい…

時代の粗雑さに負けない その3

これは 時代の粗雑さに負けない その2 の続きです。 ξ 7月19日に公開された「天気の子」の新海誠監督は、これまで 孤独な少年が、電車のドアに寄りかかって外の街をぼんやり眺めるシーンや ポケットに手を突っ込んでうつむき加減に街を歩くようなシーンを偏…

娘を結婚させる父親の気持ちと決断を思う

ξ 6/25に「パーフェクトワールド」最終話を観た。 コミック版、映画版、ともに知らずドラマ版はつけっぱなしのTV「チラ見」で時々観ていたが、最終話はまともに観た。 この種のドラマはハッピーエンドに決まっているので、父親(松重豊)が、娘(山本美月)…

「痛いの、痛いの、飛んでケー」論 ② ~ 瞑想法や気功法について

これは 「痛いの、痛いの、飛んでケー」論 ① ~ 原因を除外していくことについて の続きです。 ξ うっかり、ころんでしまった幼児に 「痛いの、痛いの、飛んでケー」 と言いながら母親が幼児を撫でたり抱きしめたりするのは 脳神経的に意味があり(ドーパミ…

「痛いの、痛いの、飛んでケー」論 ① ~ 原因を除外していくことについて

ξ 身体の痛みについては、改善したことも触れなければと思う。 4年前の発病時、膝、特に足首から下が腫れあがって、いわゆる象の足だった。 まだ寒い季節なのに、腫脹・発赤・発熱の足は 布団から出して空気にさらしておかないと、とても寝れたものではなか…

「代わりはいくらでもいる」ヒトの反ポップスキルな生き方  その2/2

これは 「代わりはいくらでもいる」ヒトの反ポップスキルな生き方 その1/2 の続きです。 <超>富裕層 対 <非>富裕層の対立について ・・・日本以外の世界各国では、1%の富裕層が99パーセントから収奪してると言って、あちこちでデモが起こったり、あ…

「代わりはいくらでもいる」ヒトの反ポップスキルな生き方  その1/2

病者のアカルさについて 病気ブログというものは不思議な感じがする。 まず記事を書くときに、その気力・体力が残っていなければならない。 急性期に意識朦朧で伏せっていたり、慢性化して精神的に極度に落ち込んでいればどうしようもない。 いくらかは体調…

東京なんかに負けるなよー! その3 《壁を立てる生き方》

これは 東京なんかに負けるなよー! その1 と 東京なんかに負けるなよー! その2 の続きです。 (荷物処分の途中) ξ ワタシの価値判断の基準として、都市部と比較すれば、その殺風景な窮乏ぶりばかりが目立った農村に育ったことが影響していることは間違…

剥ぎ取って、剥ぎ取りまくって残る「生」について  その3/3

これは 剥ぎ取って、剥ぎ取りまくって残る「生」について その2/3 の続きです。 ξ いまの資本制社会が嫌だと言っても ワタシたちは生まれ落ちた途端、国籍を与えられ、何重にもなっている社会規範から自由にならない。 国籍のない無人島で独りで生きるのなら…

剥ぎ取って、剥ぎ取りまくって残る「生」について  その2/3 

これは 剥ぎ取って、剥ぎ取りまくって残る「生」について その1/3 の続きです。 ξ 以前、伊集院光が進行役のNHK-Eテレ『100分de名著』でスピノザ(1632~1677)の「エチカ」について紹介していた。 そこでは、完全なる「自由」や「能動」は唯一絶対の神の領…

剥ぎ取って、剥ぎ取りまくって残る「生」について  その1/3

ξ 向精神薬についてワタシは 夜間のパニック的な疼痛緩和のためのデパスと、花粉症のとき鼻が詰って眠れないと言ったら処方されたマイスリーの2つしか服用したことがない。 また精神医学的な臨床について学んだことも無い。 だから、ワタシの考えの射程は、…

イベントのエンターテインメント化について

ξ 郊外に引越してよかったのは、数キロに及ぶ桜並木の遊歩道があったことだ。 ハラハラと散る様子もなく、真っ白な満開をしっかり保っている数日間が必ずあって その時に出くわすと、凄すぎる!と言ってみたくなるほど美しい。 桜の時季には週1回ずつ2回、…

『翔んで埼玉』主題歌が、春の選抜高校野球の応援歌に

公式サイトから ξ 知人から面白いと言われて、しばらく前、魔夜峰央(まやみねお)原作の漫画『翔んで埼玉』の実写版を観てきた。 そして、これ使われたりしたら面白いよね、でもまさかね、と思っていたら 本当に、春日部共栄高校が、3/23からの春の選抜高校…

続 ・ 夫婦のきずなと命について  

これは 夫婦のきずなと命について の続きです。 ξ DV加害者やその被害者は、夫婦(または成人男女の持続的関係)では、扶養扶助する者、扶養扶助される者が分離される関係にあることも、そのことを無条件に受容する関係にあることも経験していない可能性があ…

「ハート・プラス」マークを淡々と使う 《追論》

これは 「ハート・プラス」マークを淡々と使う その1/2 と 「ハート・プラス」マークを淡々と使う その2/2 の続きです。 ξ 妻がいちばん美しかったのは、子どもを身ごもり 自宅から車でそう遠くない 北国のなだらかな丘陵の タンポポが咲き乱れる季節の …

夫婦のきずなと命について  

ξ 新聞記事だったのか何かの本にあったのか忘れたが 死期が近くなった夫が 「生まれ変わったらまた君と出会いたい」 と語ったところ 妻は、ゾッとして実に嫌な気分になったという趣旨の文章が記憶に残っている。 よくわかる気がする。 哺乳類の子供は好奇心…

リウマトイド因子陽性ならば関節リウマチなのか私論 ~ ベイズの定理

リウマトイド因子とは 膠原病の疑いのある患者には多くの抗体の検査が実施されます。 関節リウマチと診断された患者では、その約80%がリウマトイド因子陽性(+)だと言われます。 リウマトイド因子(RF)とは、なんでしょう。 抗体とは抗原(病原菌など)…

身体のこわばり、痛みへのちょっとした工夫

ξ 以前、足裏の痛みに悩んでいたとき 足底腱膜炎の解消対策として足のストレッチを試していた。 そのうち足首を回すストレッチでは 足の指の間に手指を差し入れて足首を回すのだが 当初、足の指が固まっていてグーのまま、手指がひどく入りにくかった。 今は…

脊椎関節症を除外する~好奇心の可動域を拡げていく

脊椎関節症を除外する 今年1年を振り返ると、関東は、ひたすら暑かったように思い出す。 その暑い盛りに再燃(再発)した。 安静時(就寝時)に背中が痛いと言えば、様々な抗体検査に顕著な異常が無ければリウマチ医は脊椎関節症(関節リウマチ同様、炎症性…

平成を彩ったCMの数々~クリスマスエクスプレス(JR東海)

ξ 「ウェブはバカと暇人のもの」(光文社新書、2009)で初めて知った中川淳一郎氏が、「平成を彩ったCMの数々 ポリンキーや「ポポポポーン」など10選」という記事を書いていた。 www.moneypost.jp 氏が選んだテレビCM10選とは次のようなものである。 【1】…

神も悪魔もいない世界の理不尽をあしらう手始め

ジグソーパズルを仕上げるように 距離感の大切さを思う。 過去・現在と、書くこととの距離感だ。 書こうとした時、心は過去として語れるように、とずっと思ってきた。 時系列の過去にそれほどの意味はない。 序列は記憶の中にある。 机の上で記憶の脈絡(時…

続々・「男はつらいよ」の遥かあと、別れの空虚について小論

これは 続・「男はつらいよ」の遥かあと、別れの空虚について小論 の続きです。 ξ 戦後復興、高度成長の途上で 低収入や長時間労働や生まれの違いによる強固な身分差のなかで損なわれた私(し)のココロは 仁義やなにわ節やアウトローに擬した情緒的解放の時…

続・「男はつらいよ」の遥かあと、別れの空虚について小論

これは 「男はつらいよ」の遥かあと、別れの空虚について小論 の続きです。 ξ もし抱えている日常が、過労や過度のストレスの原因とならないのであれば、いくらか嫌な業務であっても、規則正しい毎日をもたらすものとして受け容れたほうがいいと思う。 朝、…

「男はつらいよ」の遥かあと、別れの空虚について小論

ξ 映画「男はつらいよ」が1969年に第1作が公開されてから来年で50年、そこで「50周年プロジェクト」なるものが実施されている。 渥美清の過去映像を用いながら50作目も製作されるそうだ。 また最近、BS民放で再放送(たぶん全49作、1969~1997)され始めて…

心を膨らませ続けて破裂しそうなることはない &「大恋愛~僕を忘れる君と」

ξ ひととおりの自己抗体の検査などで、たいした異常がないとすると自己免疫疾患とは限らない。 また、3ヵ月もCRPが正常値に入らないとすれば、急性炎症とは考えにくく身体のどこかで慢性的に炎症が起こっていることになる。 ベーチェット病やクローン病のよ…

医療の前に必要なもの

(仙台駅前 青葉通り 朝) ξ 病者は病者である前から生活者として人のなかで生きてきた。 病者はその生活者としての人生のどこかで思いがけず医療にかかわったことになる。 ところが回復とか再生とか成長とかを病中・病後に考えさせられたとき 医療以外の環…