たかがリウマチ、じたばたしない。

2015年に不明熱で入院、急性発症型の関節リウマチと診断された中高年男子。リハビリの強度を上げつつ、ドラッグフリー寛解≒実質完治を目指しています。

痛みのタイプは、いろいろある(その1)

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ξ 

らびっとクリニック(埼玉県さいたま市)のHPに、日本リウマチ友の会埼玉支部で行われた医療講演要旨がアップされています。

これは、痛みというものに無知であった私にとって、目から鱗というべき記事で、繰り返し読んでいます。

http://www.rabbit-clinic.jp/20150429_presentation.pdf

記事では、痛みの種類を3つに分類しています。

①侵害受容性疼痛

   炎症や組織損傷によって生じる痛み(外傷直後、急性炎症など)

神経障害性疼痛

 中枢、脊髄、抹消神経に損傷が生じたことによる痛み(帯状疱疹後神経痛など)

③非器質的疼痛

   身体的損傷の確認できない痛み(線維筋痛症など)

 

ξ 

関節リウマチの直接の痛みは、①侵害受容性疼痛です。関節リウマチ患者は誰でも経験するタイプの痛みだと思います。

驚いたのは、③非器質的疼痛というものが世の中にはあって、さまざまな検査をしても原因が突き止められず、今の医療技術では身体そのものに損傷が見つけられない痛みとされています。

 

ξ 

その例として、身体の芯からズキズキとする痛み、低気圧で悪化する痛み、気分が落ち込んだ時の全身痛などがあげられています。

その典型的な疾患は線維筋痛症ですが、リウマチ・膠原病の診察マニュアルなどをみると、線維筋痛症関節リウマチ、シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデスの順に合併頻度が高いと記載されています。

 

ξ 

僕のようなリウマチ患者は、腫れっぽい熱っぽいという典型的な炎症痛のほかに、使ってもいない筋肉の猛烈な疲労感を伴う痛み、前記の身体の芯からズキズキとする痛み、低気圧で悪化する痛み、気分が落ち込んだ時の全身痛などが、しょっちゅうありました。

それが炎症を起こしていたはずの関節部分だけではないので、変だ、変だといつも思っていました。

 

ξ 

痛みにはいろいろなタイプがあるという、この記事を読んでから、

  • 関節リウマチという診断名であっても関節に限局されない全身の疼痛を伴う場合があること
  • なかには線維筋痛症を合併していると診断される場合があること
  • 関節リウマチの症状はそもそも他の膠原病(や線維筋痛症)ときれいに線引きできるものでもないということ

を徐々に知るようになりました。

 

ξ 

関節リウマチの患者になぜ線維筋痛症に似た症状が起こりやすいのかはわからないのですが、僕の場合、入院中のひどい痛みの記憶(認知)が残っていたせいかもしれません。

そして、このタイプの痛みにも対策はあるようなので元気も勇気も出てきたのです。