これは
の続きです。
ξ
関節リウマチと診断されて、線維筋痛症とまではいえなくとも、よく似た症状を伴っている場合、その治療はやっかいなことになるのでしょうか。
CRPなどが正常値に入っても、抗リウマチ薬とは別の治療がなされなければ全身の疼痛や不快な症状が改善されずに慢性化していくこともあるのでしょうか。
ξ
答えはイエスで、前回の掲載記事に指摘されているように慢性化して治療困難になる場合があり得るようです。
http://www.rabbit-clinic.jp/20150429_presentation.pdf
関節炎の症状とは思えない痛みに対しては、患者は早く気付いて対策を立てた方が、長期的なリウマチ治療に立ち向かう元気も勇気も得られると思います。
痛みでQOLを下げるなんてナンセンスですから、まず痛みを取ることを考えるというのは治療の原点だと思います。
ξ
僕は、自分の痛みの種類を分けてみました。
① 関節の炎症に起因すると思われる手指、足趾、手首、足首付近の痛み
② 動かすと痛みが増す肩、肘、膝といった大関節やその周辺の筋肉の痛み
③ 動かさずとも夜中に肩から上腕、手首に至るズキンズキンとする痛み
自覚症状としては、この3つの痛みは全く異なるように思います。①は腫脹を伴いますが、②、③はほとんど腫れを感じません。②、③の違いは動かした時の痛みか否かです。
ξ
関節リウマチの患者としては、痛みの対処には順序があると思いました。
まず関節の炎症を抑える。具体的にはCRP、MMP-3などの数値が正常値に入るよう抗リウマチ薬を粘り強く調製してもらう。
次に夜中に痛くて目覚め、あとは朝まで眠れないという事態はQOLを下げ続けるのでどうしても避ける。この痛みを取ることを考える。
動かすと痛い痛みは、動かさなければよいと割り切って後回しにする。
優先順位はこんな感じで、①→③→②の順だと思いました。
ξ
このうち、夜中の痛みは治せるかもしれないと思ったわけは、夜中に目覚めたとき、ズキンズキンと不随意に襲ってくる痛みにはいつも不安感・焦燥感・動悸が伴っていて、その不安感・焦燥感は、ごく些細なことに関してであったり、あまり具体的でなかったり、昼間であればおよそ思い煩うようなことではないと、たいてい同時に布団のなかで感じていたからです。
つまり、これはまともな感覚ではない、いささか病的な感覚だと思い、病気なら治療可能、治せる!と思いました。
ξ
それに対しチエノジアゼピン系のデパスを処方されたところ、夜中の痛みは直ちに改善されました。
このような抗不安薬で痛みが改善してしまうことが本当にあるとは驚きでした。
最近味わった、痛みの不思議です。*1