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『劇場版コード・ブルー』を観てきた。
混雑を避けようと、わざわざ平日を選んだのに、大きな見込み違い、夏休みでチケット売り場は長蛇の列だった。
ほぼ満席で、(見守り隊の)妻とは離ればなれになる席しかなかったので、次の上映回にずらした。
事前に予約しなかったのは、その日の朝の体調次第だったことと、平日だからと高をくくっていたからだ。
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観客の入場する様子をみてオヤッと思った。
小学生の一団がいたからだ。
親子連れの小学生も多かった。
こんなTVドラマ、小学生も観ているのかと思った。
このTVドラマ(第3シーズンだけ)を観て感心したのは、主人公5人のキャラクターが、それぞれ山下智久、新垣結衣、戸田恵梨香、比嘉愛未、浅利陽介にすっかり重なってしまうことだ。
しゃべっているのは白石恵なのか新垣結衣なのか、あるいは緋山美帆子なのか戸田恵梨香なのかちょっと区別し難いキャラクターなのだ。
これは脚本がうまいということだろうか。
映画を観終わって思うのだが
人間の善性を、圧倒的に、あまりに圧倒的に、正面突破の大きさで信頼してみせる、という作り方になっていた。
いまどき、小学校でも口をつぐんでしまう人間性への全面的な信頼を、軍国映画のようなくだらない悲壮感を一切漂わせることなく、大っぴらに謳ってみせた。
藍沢(山下智久)が食パンをトーストしたり洗濯機を回しているような「生活感」は皆無でも人間賛歌はあふれている。
ワタシらのように擦れてしまうと、肩の上をすり抜けてしまうところもあるが、なるほど、人生これからの小学生たちにも観せたい映画だと思った。
ワタシの子供がまだ小学生だったら連れて行ったかもしれないし、観に行け!と急かしていたかもしれない、です。