たかがリウマチ、じたばたしない。

2015年に不明熱で入院、急性発症型の関節リウマチと診断された中高年男子。リハビリの強度を上げつつ、ドラッグフリー寛解≒実質完治を目指しています。

「痛いの、痛いの、飛んでケー」論 ① ~ 原因を除外していくことについて

ξ

身体の痛みについては、改善したことも触れなければと思う。

4年前の発病時、膝、特に足首から下が腫れあがって、いわゆる象の足だった。

まだ寒い季節なのに、腫脹・発赤・発熱の足は

布団から出して空気にさらしておかないと、とても寝れたものではなかった。

 

やがて腫脹が引いたころ

靴下を履いたり脱いだりするときの擦過痛

なによりも湯船に足を入れたときの、熱湯に入ったようにシミル痛さ

湯船にはエィッと気合で入るしかなかった。

 

リウマチ医は、この時期では侵害受容性疼痛ではなく神経障害性疼痛の可能性があると言った。

これは抹消の神経が急性・慢性炎症の結果、障害を受けたのだから治りにくいといえる。

困ったのは、もともとステロイドや抗リウマチ薬で身体が冷えるのに、風呂や温泉の楽しみが苦痛に変わったことである。

 

これは仕方のない痛みであり

痛みとして末梢が信号を送っても身体に危険はないのだと中枢が認識するまで治らないようです。

損傷した末梢神経は、ある意味間違った情報を中枢に送り続けますが

僕たちが、痛みとして認識しても無駄ですからね、と信号送信する(放置する)時間を蓄積すれば消える可能性もありそうです。*1

 

発病から4年も経ち、またESRにもCRPにも全然関係のない痛みだったが、いつのまにか気合を入れなくても湯船に足を入れられるようになっていた。

どういう機序かわからないが、4年も経ってほとんど「治り」かけている、「治った」と感じられるようになった。

時間がかかってもワタシたちの身体の「治る」力の可能性を忘れる必要はない!と思った。

 

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ξ

しかし痛みはいろいろで、夜中に目が覚め、ヤレヤレと思うような事態は日常茶飯事である。

このとき「どこか痛ければ、気分も滅入るぜ、モー!」

とか思っているうちは正常である。

しかし、継続的な痛みに起因して、心がザワザワと不安定になったり、抑うつとしか思えない落ち込みが頻繁に起こるようになったら

正常とは言えない、いくらか病的であるといえる。

 

初めて関節リウマチ症状が出たときは

ステロイド減量時PSL10mg以下になった頃から、夜中の発作的なフラッシュバックと耐え難い疼痛に悩まされるようになった。

それはステロイド断薬によって皆無と言ってよいほど改善した。

したがって状況証拠だけだがステロイド離脱症状だと思われた。*2

 

今回はステロイドCRPを下げながら関節リウマチの再燃がないか都度チェック(各関節の腫脹・圧痛、MMP-3値など)している。

そして減薬し始めた頃(PSL10mg以下)から、四六時中、臀部、大腿部を中心に筋肉の引き剥がされるような初めての痛みに悩まされるようになった。

 

ξ

それなりに身体を動かすこと(ストレッチなど)は前提になるが

体験的に、①構造異常、②筋筋膜性疼痛、③ステロイド離脱症状、④感覚神経異常の全部が関係していると想像している。

  

直感では内科的にも整形外科的にもたぶん異常はわからないかもしれないとは思いながら、痛みがひどいので整形外科の診察は受けた。

整形外科的には持病の腰椎すべり症は相変わらずだが、その他関節はまずまずきれいだという。

よってNSAID(セレコックス)が追加されるだけだった。

 

また、ワタシは自宅からあまり遠くない鍼灸1か所、整体2か所が行きつけになっている。

2年ぶりに通いだしている。

 

こうして構造異常を除外し、筋拘縮を緩め、筋筋膜性疼痛もある程度除外できたとすれば、あとはステロイド離脱症状か感覚神経異常の問題とすることができる。

 

ステロイドであれば、大丈夫、断薬の時期が来れば痛みはきっと治る!

感覚神経異常だとしても極度に気にして痛みを増幅するループに入らなければいつか軽減される、身体は大丈夫なのだから!

と、原因の除外を繰り返す見通しをつくることができる

よって「明るく陽気にいきましょお!」という毎日つくることができる

と思える。

ゴルフでいう「決め打ち」、みたいだ。