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TVやネットのニュースでは、世界でどのくらい「新型感染」が拡がっているかすぐわからないので、ジョンズ・ホプキンズ大学(アメリカ)の感染地図を見ている。
日本の患者数でも国内発表に遜色ないスピードで更新されておりリアルタイムと考えていいくらいだ。
中国本土は別にして、タイと日本の患者数が多いのがすぐわかる。
ニュースでも言われていることだが、中国と交流の多いタイも日本も中国からの入国が禁止されなかったからだ(1/31現在)。
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専門家によれば国内での感染は拡大期に入っているという。
コロナウイルスの「国内感染」はもはや免れない | コロナウイルスの恐怖 | 東洋経済オンライン
しかし不可思議な人々がいる。
現時点、断言できないにもかかわらず「新型感染」の(単なる平均)致死率は低いのだから心配はいらないと言うようなノーテンキな人々だ。
こういう人々に、わかりました、それでは幼児から高齢者まで年齢別、男女の性別、基礎疾患別、その基礎疾患の重症度別に、重症化率と致死率を示してください、と返しても沈黙のみ、決して返ってこない。
これだけ多数の発症者がいるのだから最新の少なくとも年齢別、基礎疾患別の発症データはすぐ明らかにするべきだ。
重症化率も致死率も大きな幅があると思えるからだ。
こういう過渡的で不確かな情報のもとにいるとき、人は安全側に傾いたバイアスの極めて正常な判断をする。
だから有史以来、壊滅することなく人は存続してきた。
都内の地下鉄ホームにいたら、若い母親が乳児を前面の抱っこ紐に、もう一人女児を連れて電車を待っていた。
女の子は、ドコソコに行きたい!と母親に話していた。
母親はすぐさま、アソコは中国人が多いからダメ!と返していた。
二人の乳幼児を抱えて行くような場所ではないということだ。
こういう常識的で正常な判断ができる母親の元にいる子どもは幸せだ。
ワタシは免疫抑制剤をずっと投与しているせいか、白血球は基準値下限近くまで下がってきて、リンパ球はずっとLマークが付いている。
ほとんど毎日の電車利用は避けようもないが
ヒト-ヒト感染がはっきりしている以上
咳、発熱以前の潜伏期からも感染する以上
ショッピングセンターやシネコンは諦めた。
こんな時期にわざわざ人混みに行く必要はない。
日本が中国からの流入を全面禁止にしてこなかった以上は、ワタシたちの自衛によるしかない。
その自衛策は肯定されなければならない。
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札幌のラーメン店が中国人入店禁止と貼り紙で意思表示をした。
ある弁護士が「民法上の不法行為が成立する可能性」を示唆しているそうだ。
弁護士ごときが人(やその営業する商店)を裁くことなどできないのだから
こういう弁護士は、その「不法行為」により損害を被った中国人がいるのなら彼らを集めて訴訟を起こしたらどうか。本気でやってみたらいい。
このラーメン店の姿勢に対して、「人種差別」だの「ネトウヨ」だの「ヘイト」だの書き込みがなされている。
仮に東京オリパラで、中国選手団が参加するなら我が国は選手の安全のために参加しない、と表明する国があったらどう反駁するのか。
それどころか「新型感染」の患者数が多い日本で開催するオリパラは参加できない、と表明されたらどうするのか。
中国や日本に対する「人種差別」だの「ヘイト」だの主張するつもりなのか。失笑を買うだけだろう。
実際、リオではジカ熱を懸念して参加しなかった選手たちがいた。
このようにカテゴリーを少し異動したら、いきなり通用しなくなるような論理でモノを考えたり主張してもただ無効というほかない。
無闇に人混みに出て中国人その他の人々と接触したくないワタシも、(おそらく)地下鉄のホームで出会った常識ある母親も、「ネトウヨ」でもなければ「人種差別」主義者でもない。
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各国をみると、香港、マカオを含めて中国からの入国(経由者を含む)を厳しく禁じている国があるが、日本がそこまで踏み込むのか、何らかの事情で踏み込めないのかという政治問題は、ここでは話題にしないことにして
ワタシたち自身、当面、この拡大ステージをどのように過ごすべきだろう。
特設サイト 新型コロナウイルス 感染者数やNHK最新ニュース|NHK
1.インフルエンザ流行期と異なる対策は特にないようにみえる。
ワタシで言えば、過労は避ける、栄養不良にならない、人混みに出ない、外出から帰ったら手や顔を洗う、うがいをする、マスクは欠かさない、くらいである。
とおりいっぺんの手洗いやうがいやマスク使用は本当に効果があるのかなど、神経質に疑いだしたらきりがない。
マスクが近所でもネット商店でも売り切れていてどうしても手に入らないなら外出頻度を下げる。
実際、週末、買い足したくて近所のドラッグストア、100均、スーパーなど5店を回ったがマスクはなかった。アルコール含有ウェットタオルも、もう少ない。
2.治療方法は現在無い。
つまり呼吸が苦しければ酸素吸入、脱水していれば点滴、肺炎悪化懸念があれば抗生物質投与くらいで、こうした間に患者が免疫を獲得するのを待つということらしい。
3.どこの病院に行くのか。
日本医師会は、行く前に最寄りの医療機関か保健所に電話してどこの施設に行くべきか相談せよ、と呼び掛けた。
しかし初期症状は、発熱、咳、息苦しさ、筋肉痛、倦怠感だそうだから、風邪、インフルエンザと区別がつかない。
中国(武漢、湖北省など)と関係ない子どもや高齢者が急に高熱を出せば、夜間救急か小児科か内科に行くのが当たり前だと思われる。
クリニック側で対処すべき問題について患者側が萎縮する必要はまったくない。
4.嫌な話だが、持病があるような免疫力が低下している人は重症化するかもしれない。
一方、武漢での流行初期の入院患者41人のうち、25~49歳が約半数(20人)を占めていた。25歳~64歳で見ると、実に8割(33人)を占めた。また、感染前に基礎疾患を患っていたのは3割(13人)で、ほかは健康だったと報告された。
なぜ、こんなに健康バリバリといった人々が発病するのだろう。
それは「サイトカインストーム」*1によると考えられているそうだ。(最初の引用記事)
インフルエンザやエボラウイルス感染症でも「サイトカインストーム」が重症化や死を招いており、子ども、高齢者、病気持ちだけが心配というわけでもない実態にある。
さて、生活のため街なかで活動せざるを得ない人々ができる対策は完全とは言えないことははっきりしている。
あとはワタシたちが、もし発症したらすばやく診断され、過少にならない治療が直ちに実施されるよう声を上げることだと思う。