たかがリウマチ、じたばたしない。

2015年に不明熱で入院、急性発症型の関節リウマチと診断された中高年男子。リハビリの強度を上げつつ、ドラッグフリー寛解≒実質完治を目指しています。

新型コロナ感染に関する追記 ~ 世界は「アンロックダウン」に向かっている

これは

「私たちは感染しているかもしれない」

新型コロナ感染に関する追記 ~ 逆「コロナ疎開」はあり得るか

の続きです。 

 

 

断片 ❾      終末願望というエンターテインメント 

 

孤独なエンターテインメントは、自分と世界の単純な二分法でできている。

 

自分=非人間、天使、アンドロイド、怪物、被害者   世界=人間、悪魔、加害者 

 

こうして、汗や体臭のある日常がさっぱり登場しない無味無臭の思考に行き着いてしまう。

他者との関係はそれぞれ濃淡があって絶えず揺れ動いている、関係の束として目前にあるのに、そのザワザワした個々の「距離」感が思考に入ってこない。 

 

こういう天使 対 悪魔、自分 対 世界といったコミック的、SFファンタジー的に他者(=人間、悪魔、加害者)を呪詛すれば

お騒がせな陰謀論ねじれた変形版

地球や人間世界の破局・終末願望、リセット願望、勘違いの「封鎖」願望といったヒステリーに行き着く。

 

 ξ

もう少し言えば

この種の無味無臭の思考には

朝早く、母親の顔を見つめたままの、あどけない瞳の乳幼児を抱いて保育所に急ぐ母親の喜怒哀楽も

朝の駅に、足早に向かう賃労働者の喜怒哀楽も

まったく含むことができない。

 

天使でもない、 悪魔でもない

フツーの大切な人々との関係の束が生活に入ってこない。

まるで異人であるかのようにすれ違っても視野に入らない。

 

地位も財も無い被支配層にありがちな心的傾向は

神がかった思考のみによる他者からの優越性の確保、つまり大衆蔑視による自己救済依存に陥ってしまうことである。

 

(俺は凡人が知りようがない「世界の秘密」を知っている!)

 

こうして破局・終末願望は、袋小路に入っていく。*1

 

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断片 ❿  世界は「アンロックダウン」に向かっている

 

トランプ大統領は、5/5のABCテレビのインタビューでアメリカの新型コロナの感染者数、死亡者数の多さについて質問され

日本を引き合いに出し、日本を見よ、検査数を抑えているから感染者数が少なくなる、アメリカはどの国よりも積極的に検査しているのだから感染者数が多いのは当然だ、という趣旨の発言をした。

ワタシの見た範囲ではNHK News Webでは、だれに忖度したのか知らないがこのニュース記事は見当たらなかった。

 

世界の政治権力が、(口に出そうが出すまいが)日本の感染者数の少なさは意図的に検査数を抑えているせいとみなそうとしている実例だ。

日本は、中国や韓国ではなく欧米の政治権力から、検査数を抑え実際の感染者数(場合によっては死亡者数も)を隠蔽しているのではないかと批判されるような事態には耐えきれないから

今後、抗原検査であれ新型コロナ検査は数量的にも体制的にも向上していくだろう。

 

ξ 

いま世界は「アンロックダウン」がキーワードになっている。

新型コロナによる死亡者8万人を超えるアメリカもそしてロシアでも同じ流れだ。

 

欧米世界の流れに遅れることを恐れる日本の政治権力は、5/6までのような行動自粛・休業要請は続けられない。

もう限界だ、とかいう街の声の一層の高まりは追い風になっていると言ってよい。

 

緊急事態宣言の解除タイミングとつじつま合わせの穏便な解除計量基準が検討されていると思える。(5/14の34県以上の緊急事態宣言解除は既定である)

 

こうして「自粛警察」のような心情ファシスト

それを暗黙に支持してきたヒステリックなクルクルパーマも次第に消えていくだろう。

 

今後、だらだらと新型コロナ感染症の発症は続くし、従来どおりの手洗い、ウガイ、人混みへの外出自粛、テレワーク、部分営業、分散登校のような3密回避の感染症対策を並行させたまま

平常時を目指して推移するだろう。

 

今年下期以降、第2波、3波のピークがあろうと

地域的な準「ロックダウン」が再開されることはあっても全国的な緊急事態宣言はないだろう。

いったん平常化してしまったら

局所的なオーバーシュートが起きようが、何が問題なんだ、問題あるのは○○県と△△県だけだろう、そこだけ特定警戒県にすればよい、○○県と△△県からはわが県に来ないよう、来ても2週間は自主隔離するよう、あるいは検査を必須とするようにさせればよいはずだ(=準「ロックダウン」)

という反発が起きるからだ。

 

ξ 

時期ははっきりしないが、いずれ開発された治療薬やワクチンが庶民の手にも届くようになる。

それでも相変わらず社会的距離の確保や手洗いのような自衛策や様々な形の営業自粛は継続されているだろう。

 

ワタシたちは「運が悪かった」からうっかり感染したり、そして治癒したりして

(現在、いかに意外に思えようと)

やがていつもの時間が戻ってくる

考え始めるようになるだろう