たかがリウマチ、じたばたしない。

2015年に不明熱で入院、急性発症型の関節リウマチと診断された中高年男子。リハビリの強度を上げつつ、ドラッグフリー寛解≒実質完治を目指しています。

薬が飲みにくい、こうすれば錠剤は飲みやすくなる

 

 リウマチ関連記事なので、このブログにも転載しました。

 

ξ

慢性疾患なので日常的な小さな闘病の工夫はいろいろあり、いまでも有効で継続していることもたくさんあります。*1

 

最近、薬(錠剤)が飲みにくいことに気付きました。

口のなかに薬がコロコロいつまでもころがっていて、水だけが咽喉に流れ、薬は相変わらず口の中に残っていたというような状態です。

 

原因を考えてみると、キリがありませんが

ワイワイガヤガヤした日常から離れ、その結果、ガツガツムシャムシャした生活からも遠ざかり、つまり口数は減り、飲食に大きく口を動かすことも減り

いつの間にか舌周り、咽頭周りの筋力の低下、よく言われる嚥下機能が低下していることは考えられます。

若い世代は気にならないかもしれませんが、中高年以上は大いにあり得そうです。

 

ξ

調べると

 嚥下障害が特に気になるときは、専門医に相談したほうがよい。たいていの医師は、薬など飲めて当たり前だと思い関心を持っていない
 飲みやすくするために
薬専用のゼリーを薬局で買い一緒に飲む
プリンやヨーグルトなど軟らかい食材と一緒に舌や口周りがよく動くようにして飲む
薬剤師に、薬のカット(分割)、粉末化を依頼する。また医師に小さな錠剤への変更を依頼する

などの記事にぶつかります。

【実践編】 薬を飲みやすくするための6つのポイント:DI Online (nikkeibp.co.jp) 

 

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なぜか、どんな薬であれカットは絶対してはいけないと主張する人がいますが、ワタシはメトトレキサー(免疫抑制薬)エディロールカプセル(活性型ビタミンD3製剤、骨粗鬆症予防)以外は、ほとんどカットして飲んできました。

 

典型はステロイドプレドニゾロン錠)です。

たいていは身体の副腎皮質ホルモンの分泌リズムに合わせ朝まとめて飲むように処方され、それは副作用を極力減らすためと説明されます。

ところが実際には、安静になる夜、痛みで眠れないということは普通にあり、このとき医師は、夕食後に分けて飲むようにと指導することが普通にあります。

5mg錠が混じっていれば半分にカットすることになり、ワタシは薬剤師に教えてもらい、よくあるカッターナイフを使い厚紙の上でブツンと割ってきました。

 

ξ

また、薬のカットが役立つのは、減薬・断薬の第一歩になるからです。

ポリファーマシーが大きく問題になっている現在、一病院から出される薬の種類は制限がありますが、別々の病院から処方された薬の全てを無雑作に飲み続けるのはおかしいのです。

高齢者に認知障害が出たりフラフラ転倒したりしたとき、複数の病院から出ている薬の見直し・中止により改善した事例はよく聞くようになりました。

何と言われようと薬は飲まないに超したことは無いのです。

病状が改善したら、徐々に減薬・断薬を考えるのは当然だと思えます。*2

 

最近、リウマチ医は減薬・断薬を積極的に考えるようになりました。

ワタシが発病した6年前は、薬は止められない、止めたら悪化する、一生飲むしかないという空気でした。*3

しかし最近、たいへん嬉しいことに、薬の減薬・断薬について医師・患者間の話し合いが自然にできるような空気に変わっているのを感じます。

減薬・断薬で、どのくらい寛解を保てるかという研究がされたり関心が持たれるようになったのかもしれません(調べてませんが) 

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さて、薬が口のなかにいつまでも留まって飲みにくくなったと気付いたとき、錠剤をサッと飲むにはどうするかですが、舌や咽頭の筋肉が怠けだしたせいとすれば

 

・舌の上に薬を複数(1回3錠くらいまで)ころがしたら

・水をいくらか含んで

・舌を上に丸くなるようにすぼめます。

・舌周りの筋肉に緊張感が出たら成功

・コクンと飲み込んで終わりです。

 

水を頬が膨らむほどたくさん含む必要はまったくありません(かえって飲みにくい)

また気道が開く可能性がある上向きで飲む必要もありません。

 

ワタシの場合、これで薬の飲みにくさはだいたい解決できたので

あぁ、やっぱり舌周り、口周りの筋力の衰えだよな、と思えました。

情けないことに「嚥下体操」などがすぐ頭に浮かんでしまうのですが

そんなことよりむしろペチャクチャよくしゃべること、縄文人ほどは無理だとしてもよく噛むこと、咀嚼すること、ヨウは活発な生活姿勢が人類を救う!のでは、と呟くことになります。