ξ
僕がPSL/day+MTX/weekで20㎎に達していた頃は、強い免疫抑制下にあったでしょうから、危ないなぁとは思っていて、「38℃以上の高熱のときは、すぐ近くの医療機関を受診するか主治医に相談してください」という注意書は、いつも気にかけていました。
ある日の夕食時、急に38.5℃くらいに上がったので近所の夜間救急にタクシーで向かいました。
関節リウマチで通院していた遠い病院は夜間は全く駄目、第一、担当医は週1回ですからどうにもなりません。
ξ
熱だけがどんどん上がっていくが寒気は全く無く、服を脱ぎたくなるくらい身体が熱くなるというのは経験したことがない感覚です。
夜間救急に電話したり、バタバタと身の回りを整えたりする元気はまだ十分ありました。
ξ
救急外来は非常に混んでいて、1時間半くらいは経ったでしょうか、ひどい倦怠感を感じるようになり処置室のベッドに横たわったまま待つことになりました。
やっと2人の医師(1人は研修医と思われた)が来ましたが、それから血液検査、尿検査、胸部X線検査です。
医師は、病院の方はどう言っていますかと聞きたがりましたが、明日電話してみますとしか答えようがありませんでした。
かかりつけの病院に行ってほしいとの雰囲気でしたが、昼間だとしてもこんな発熱状態で行ける距離ではありません。
熱の原因を発見するのは難しく1週間以上かかると言われたことだけよく覚えています(そうだ!たしかに不明熱で1カ月も入院した)が、白血球が異常に多く、とりあえず解熱剤と抗菌剤をもらって夜中の2時過ぎにいったん帰ったのです。
ξ
このときほど病院間の連携が皆無なのはおかしいと思ったことはありませんでした。
発熱する寸前までの診療データは別の病院の膠原病内科に山ほどあるでしょうに。
現在、転院する際にも診療データが共有されることはまれで、同じ検査が繰り返されています。
医療費の増大を患者だけのせい(高齢化の進行とか)にされるのは御免です。
次の記事は3年も前のものですが、その後、各地で大きく連携に向けて進んだような話は聞えてきません。
記事のような体制が地域にあればリウマチ患者だけでなく、カネだけを気にする行政も大いに助かるのではないでしょうか。
札幌のクリニックの事例です。
「生物学的製剤時代の実地リウマチ診療」
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/special/ptra/interview/201303/529229.html
地域の基幹病院と提携して、随時MRI検査を実施し、画像を当院の端末で直接見ることができる画像連携体制をとっています。
生物学的製剤による治療は効果が高い半面、感染症などのリスクもあるため、地元で患者さんを診るかかりつけ医との連携が重要です。患者さんには必ずかかりつけ医の有無を聞き、こちらから医師に直接連絡して、密な関係を築くようにしています。
そして、何かあればすぐに連絡していただき、適切な対処法を指示したり、こちらに患者さんを送るように要請することもあります。