たかがリウマチ、じたばたしない。

2015年に不明熱で入院、急性発症型の関節リウマチと診断された中高年男子。リハビリの強度を上げつつ、ドラッグフリー寛解≒実質完治を目指しています。

治療法の選択

さらば、心理主義という迷妄

「もうひとつのブログ」に、新しい記事をアップしました。 これは 劇的に変化する共同体と、心地よく安定した共同体で、「二重」に生きること その2/2 の続きです。 yusakumf.hatenablog.com

「幸福」とはどのようなものか、知ってみる  その3/4

これは 「幸福」とはどのようなものか、知ってみる その2/4 の続きです。 病気療養にも関係するので、「もとのブログ」に転載しました。 身体は、あるがまま、収縮も膨張もしない、心理のオモチャにならない 日本ではアジア的な相互扶助を残した共同性はほ…

低用量ステロイドの長期投与は安心してもよいのだろうか

ξ 2018年夏に、再び体調不良になってから、ステロイド(PSL)でCRPやESRの様子を見ていたが*1、順調に低下したとはいえず 2019年になって、両膝痛、両手のこわばりや左手指の腫れ・痛みが顕著になったので、関節リウマチの再燃とされ メトトレキサ…

青汁をやめたら関節リウマチがよくなったという話

ξ 標題は、一般向け医学書にあった記載である。 葉酸の働きを妨げることにより効果を発揮する抗リウマチ薬メトトレキサート説明の文脈で述べられたものである。 薬剤どうしの相互作用の危険のほうが数多くわかっているようだが、免疫抑制薬と食品との相性の…

関節リウマチの悪化への道

ξ 52歳の夫を亡くした女性 女性は、事実と異なる説明により高額な代金を払わされたとして、クリニックを提訴。対するクリニックは、医師の説明が「不適切なものであった」と認めました。当時の治療をどう考えているのか、クリニックに直接問いました。 NHK…

抗菌薬(抗生物質など)は、関節リウマチの特効薬か

ξ 結論が出ないし気にしても仕方がないと思って触れてこなかったことがある。 しかし3年間の総括の、心残りにもしておきたくないので書き出してみることにした。 僕は治療途上で、突然発熱しMTX中断、ステロイド継続のまま、その感染症治療が加わった時期が…

腸と筋力について強調してみる

ξ 2015、16、17と~ ワタシの人生暗かった~ ッテカー! と、有名女性シンガーのご母堂の歌を 起き上がる拍子に口ずさんでいた。 寝床で、関節リウマチに付き合わされた3年間を振り返っていたのだ。 僕には、なんか総括みたいのが必要だ、いまを脱皮…

花粉症と関節リウマチとT細胞

花粉症の季節が来る 東京の、大雪の翌朝のパッとした明るさは、台風一過のときと変わらない。 キラキラ白く輝く屋根の群れ、ジャーッと跳ね上げる自動車の群れ、ガリガリ削る雪かきスコップの群れ。 お祭りのようだ。きょう午前中は、ゆっくり2回に分け雪か…

時代の粗雑さに負けない その1

ξ 「がんと闘うな」で有名な近藤誠医師の食事への姿勢は、別に変ったものではなく真っ当な主張*1に思え、療養中の身にとって参考になった。 しかし、その本には釈然としない部分もあった。当時の違和を振り返れば、次のようなものである。 作家の曽野綾子さ…

春と花粉症とドクターショッピング

ξ PSL(ステロイド)を止めてからこの4月でようやく1年である。 あぁ、やっと1年だぁ、という感慨はある。 関節リウマチでは、休薬して1年以内にA%が再発するとか、6か月寛解が続いたらB%はその後も寛解が維持できるとか、そういう報告をよく目にす…

X線上のアリャー

ξ 中間総括を終えたあとの「再起動」としては、門構えは何も変わっていないので新装開店とはいえない。 変化したのは気持ちのほうだ。 関節リウマチに関する療養記事は合計39になった。 記事数39、サンキューのしゃれもあったが区切りだなぁと思った。 幸い…

早期関節リウマチ患者の中間総括

ξ きょう木曜日は祝日、パラダイムシフト後の早期関節リウマチ患者の中間総括です。 かつて「NHKガッテン!」で早期関節リウマチの特集をしたことがありました。 当時、縁は無かったので観ていませんでしたが、関節リウマチの早期診断・早期治療の重要性につ…

リウマチ患者の心をもてあそぶな

ξ 心理(面から患者に接近して心のあり方を問題視する)療法家は、関節リウマチの原因は心に問題があるからと強調します。 これには根拠があるのでしょうか。 《病因》 完全に病気の原因がわかっているわけではありませんが、患者さんの免疫系(細菌などから…

「痛みって孤独が好きだよね」という官能性を超えて

「痛み随伴性サポート」と「社会的サポート」 慢性疼痛の研究の中では二つの種類のサポートの仕方があると言われています。 一つは「痛み随伴性サポート」と言われるものです。 痛んでいる相手に共感して痛みを取り除いてあげようという形で、相手が「痛い痛…

《ひとりで苦しまないための「痛みの哲学」》を読み出す

一枚のグラフから 最近ある雑誌で、把握可能感と反芻傾向というグラフを見ました。 これは 自分の身に起きていることの規則性を把握できるようになるほど(把握可能感の横軸) 取り返しのつかない過去の出来事をくよくよと思い悩む傾向が低くなる(反芻傾向…

医療機関の地域連携は本当に必要だと思う

ξ 僕がPSL/day+MTX/weekで20㎎に達していた頃は、強い免疫抑制下にあったでしょうから、危ないなぁとは思っていて、「38℃以上の高熱のときは、すぐ近くの医療機関を受診するか主治医に相談してください」という注意書は、いつも気にかけていました。 ある日…

患者からみた安保式免疫療法のオカしさ

ξ 安保徹氏が提唱する自律神経免疫療法は、自律神経のバランス(白血球の中のリンパ球と顆粒球の割合)を整えて免疫力を高め、病気を予防・治癒させる療法*1とされています。 免疫力とは何かについては以前、話題にしましたが*2、リンパ球と顆粒球の割合を整…

クスリの「近藤理論」は雰囲気を醸し出す

これは 食事について「近藤理論」は至極まともだ の続きです。 ξ 『クスリに殺されない47の心得』(近藤誠著)を読んでいると、いささか違和感を覚えるところがないわけではありません。 データひとつで、年間の売り上げが何百億円も左右されるのは抗がん…

食事について「近藤理論」は至極まともだ

ξ 「がんと闘うな」で有名な近藤誠氏は、『クスリに殺されない47の心得』(アスコム、2015年)を出版しました。 「近藤理論」を本書からの引用で説明すると、がんには本物のがんとそうではない「がんもどき」の2種類があって、本物のがんは治らないし、「…

「体温を上げて万病予防」は、間違っているか

ξ 免疫力強化のため体温を上げること、そうすれば病気を予防し、もし病気になったとしても回復が早まるという説がまことしやかに流布しています。 冷え性タイプの人が、しょうが湯などを習慣的に飲みつづけていたりすると、体が温まってリラックスする実感は…

「客寄せ」する民間療法や健康食品にのらない

ξ 書籍やネット情報、うわさだけで、その医療機関に飛びつくのは危険だと思います。 実際に医師に会って会話して、その医師に治療を委ねるどうか決断をすべきです。 関節リウマチは、鑑別すべき疾患が非常に多いので検査も煩雑で、再びゼロから診察が必要と…

「食事」と「睡眠」に、思いっきり気をつかう

ξ 関節リウマチの治療法は、1999年にメトトレキサートが、2003年に最初の生物学的製剤が日本で承認され、薬物療法が一新されたといいます。 担当医は迷うことなくメトトレキサートを勧め増量していきました。 僕は朝、夕、2日間、合計4回に分けて服用するよ…

自分を責めずに無意識にまかせる

ξ 関節リウマチと診断されて1年を超えましたが、治療方法について書籍を購入したり、無理をして医療講演会に出かけたり、もちろんネット上で調べたり検討を続けました。 リウマチ初心者を一番苦しめるのは、病気になった原因は何だろうとあれこれ思い悩むと…