これは
の続きです。
ξ
2/17に厚生労働省は、「相談・受診」の目安を発表した。
それは次のようなものである。
国民の皆さまへのメッセージ(抜粋して書換え)
《症状》
❶風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている。
(解熱剤を飲み続けなければならないときを含む)あるいは
❷強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。
なお
●高齢者、糖尿病、心不全、呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患など)の基礎疾患がある方や透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている方で、これらの状態が2日程度続く場合
●妊婦の方は、念のため、重症化しやすい方と同様
●子どもが重症化しやすいとの報告はないので目安どおり(4日間など)
《対応》センターでご相談の結果、新型コロナウイルス感染の疑いのある場合には、専門の「帰国者・接触者外来」をご紹介しています。マスクを着用し、公共交通機関の利用を避けて受診してください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
「新型感染症」がいつどこで発症してもおかしくない時期に入った(水際対策からフェーズが変わった)ので、いままでの知見を踏まえ発症初期の対応を具体的に示したように思える。
2~4日間、体調急変があっても病院に来るな、という意味ではない。
日本人はちょっとでも熱が出るとすぐ病院に行きたがる、という何らかの意図を持ったデマを振りまく人がいるが
実態はまったく異なり大多数は、多少熱があろうが、咳きこもうが、マスクしてでも無理をして、人々が「濃厚接触」するはずの満員電車に乗り込み仕事に出かけてしまうような暮らしをしている。
ワタシには、この目安は「新型感染症」かもしれない体調不良が4日以上続いたら、あるいは息苦しさ(呼吸困難)があったなら、もう我慢せず病院に行けということだと思えた。
それ以前も学校や職場は休み、体温は毎日測定するように勧められている。
初期対応の具体化、それだけのことである。
ワタシのような免疫抑制剤を使用中のリウマチ患者ですら、「新型感染症」の徴候があっても最寄りのかかりつけ医に行こうかどうか体調を見ているうちに2日程度は経ってしまうだろうと思える。
それでも病院依存症、心配性の人はいるかもしれない。
現時点では新型コロナウイルス感染症以外の病気の方が圧倒的に多い状況であり、インフルエンザ等の心配があるときには、通常と同様に、かかりつけ医等にご相談ください。
と言っているのだから、(子どもが急に高熱を出したようなときに)医療機関へのかかり方を心配する必要はないだろう。
(一般性がどこまであるのかわからないが、近所のかかりつけ医は、来た患者を診ないなどということはあり得ない、と言っていた。)
ξ
あ、いいな、と思ったのはウイルス検査の基準が緩和されたことである。
大雑把に言えば
1.37.5度以上の発熱かつ入院を要する肺炎が疑われる者
2.症状などから医師が総合的に判断して「新型感染症」を疑う者
3.一般的な呼吸器感染症検査で陽性になっていても、その治療が思わしくなく「新型感染症」を疑う者
と、渡航歴や濃厚接触歴ばかりでなく、患者の症状に対する医師の総合的判断が重視されたようである。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000596426.pdf
これも現在のインフルエンザのように簡単にかかりつけ医で検査できる体制が整えば変わるだろう。
ξ
「世界の工場」である中国や大行事を控えた日本が3~4月の終息論を信じたくなるのはわかる。
しかし報道によれば先進国の公式機関には、本年中の終息を疑問視するところもある。
過去のインフルエンザやコロナウイルス感染の流行時の経験を踏まえて終息期予想を出す騒がしい「専門家」もいるが
ワタシたち庶民が、自分に都合がよいからといって楽観的あるいは悲観的な終息時期をノーテンキに言いふらすこともできない。
ワタシの周辺でも、飲み会を含む大きな集まりが、結構、中止・延期になっている(まるで3.11の自粛騒ぎのようだ)。
しかしこれは自衛の選択
今は鼻歌まじりでやりすごしていく時期!なんだと思う。