たかがリウマチ、じたばたしない。

2015年初めに不明熱で入院、急性発症型の関節リウマチと診断された中高年男子。リハビリの強度を上げつつ、ドラッグフリー寛解≒実質完治!を目指しています。

抗菌薬(抗生物質など)は、関節リウマチの特効薬か

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ξ

結論が出ないし気にしても仕方がないと思って触れてこなかったことがある。

しかし3年間の総括の、心残りにもしておきたくないので書き出してみることにした。

 

僕は治療途上で、突然発熱しMTX中断、ステロイド継続のまま、その感染症治療が加わった時期がある。

写真のグラフは、その治療に集中した1ヵ月の、以前の血液検査6回、以後の検査6回の好中球数とCRPのデータをプロットしたものである。

この発症後即、ニューキノロン系抗菌薬ついでST合剤を飲み続けた(通算約7ヵ月)

熱が下がり再び膠原病内科に通いだした時、調剤薬局で次のような会話をした。 

 

薬剤師:白血球とか炎症の数値がずいぶん落ちたんですか?

 

僕:なんでなんですかね。感染症でMTXなんかは止めさせられてたんですけどね。

 

薬剤師:抗菌薬でリウマチの数値改善することはよくありますよ。

 

僕:へぇー。

 

そのときは世間話のように終わったのだが、気になるのは好中球もCRPもその1カ月で急速に下がったのち、再び上昇することがなかったことである。

 

ξ

好中球は白血球の主成分であり、以下リンパ球、単球の順に多いが、好中球・好塩基球・好酸球を合わせて顆粒球系として区分され通常その9割は好中球である。

好中球の増加は感染症の重要な目安になる。

それは様々な急性感染症が疑われるが、そのほかに関節リウマチを含む炎症性疾患の場合もあるし、またステロイドのような薬物投与も好中球増加の原因になる。

好中球が8000/µL以上になれば何らかの疾患を疑うそうである。

僕は関節リウマチ発症後、相当期間8000~15000で推移していた。

しかし抗菌薬(=抗微生物薬、抗生物質を投与後、5000未満になり再び上昇することはなかった。

(この感染症治療中の約1カ月は、頻繁にとった好中球、CRPの数値が不安定でアバレているのでグラフには記載していない。)

 

ξ

関節リウマチの原因ははっきりしないというものの、環境要因として呼吸器の炎症や歯周病の原因菌、パルボウイルスB19などの病原菌・ウイルスが原因となる場合があることを否定する専門家はいないだろう。

 

この1ヵ月後の好中球やCRPの急速な低下はどうしてなのだろう。

薬剤師の話をいまでも思い出す。

 

ひょっとしたら薬剤師は医師が表立っては言わないことを語っていたのかもしれないとも考える。

しかし難病にはありがちな、この種の話がエスカレートして

関節リウマチが感染症であることは実はわかっているのだが、現在の技術水準では原因菌を検出できないのだとか、もしくは不都合な真実として意図的に公表されないのだとか、陰謀論的な妄想に僕は関心がない。

患者としては不確かな治療法に(無駄に)従うわけにはいかないのだから、関節リウマチは抗菌薬で治癒可能な疾患ではない前提で治療を考えていかなくてはならない。

 

以前、ステロイドと顆粒球の強い正の相関関係について考えたことがあったが、この1ヵ月ステロイドは同量のまま継続しているので、急な好中球の減少は抗菌薬の短期的な効果を抜きに説明しがたい。

 

しかし、このことに深入りすることはできない。

この1ヵ月以前に何か感染症を併発していて、高熱で気付いて抗菌薬により治癒した後が、関節リウマチの正しいデータなのだと思うこともできる(抗菌薬の効果大)

また、やっとMTXが効いてきた時期が、たまたま感染症治癒の時期と重なったのだということもできる(MTXの効果大)

 

そもそも投薬中の患者は免疫抑制下にいるので、「熱や全身のだるさ、息苦しさ」があるとき

 

  • 肺炎には細菌性肺炎、ニューモシスチス肺炎、ウイルス性肺炎などがあり、高熱や全身の強いだるさ、息苦しさなどを感じます。
  • チクチク痛む水疱が出現する帯状疱疹や慢性の感染症である結核、非結核性抗酸菌症、真菌症(かび)がおきることもあります。*1

 

と注意喚起されている。そしてこれらは現実に起こっている。

 

この鬱陶しい「熱や全身のだるさ、息苦しさ」から急に楽になったとき

まるで関節リウマチの「特効薬」に出会ったかのように

僕は、夢を見た可能性もある。

 

*1: 「メトトレキサートを服用する患者さんへ」第2版、日本リウマチ学会、2017