たかがリウマチ、じたばたしない。

2015年に不明熱で入院、急性発症型の関節リウマチと診断された中高年男子。リハビリの強度を上げつつ、ドラッグフリー寛解≒実質完治を目指しています。

痛み

「お天気痛」に、アセトアミノフェンを試す  その2/2

これは 「お天気痛」に、アセトアミノフェンを試す その1/2 の続きです。 ξ 急性と慢性の疼痛の違いはどこにあるのだろう。 これは時間経過的な分類(例えば3ヵ月以上続く)だから、それで疼痛の原因が急に変わるわけではない。 慢性化したら、突然、心因…

「お天気痛」に、アセトアミノフェンを試す  その1/2

これは過去記事 (2016.9.22)セレコックス、アセトアミノフェンを試す の続きです。 ξ このブログは、だいそれた目的など何もなく始めたが 過去記事を振り返ってみると、関節リウマチの炎症や痛みと対面する記録 格好つけて言うと炎症や痛みとの闘いの記録…

「痛み」を慰藉する記事について

これは 卒業のこと の続きです。 断片 ⓬ 「痛み」を慰藉する記事について 自身の病気の黒歴史みたいなものを書き続けている人はいる。 それが過去の出来事である以上、必ず記憶は再編集・上書きされ、現在に都合のよい物語(フィクション)を含んでいる。 い…

「痛いの、痛いの、飛んでケー」論 ② ~ 瞑想法や気功法について

これは 「痛いの、痛いの、飛んでケー」論 ① ~ 原因を除外していくことについて の続きです。 ξ うっかり、ころんでしまった幼児に 「痛いの、痛いの、飛んでケー」 と言いながら母親が幼児を撫でたり抱きしめたりするのは 脳神経的に意味があり(ドーパミ…

「痛いの、痛いの、飛んでケー」論 ① ~ 原因を除外していくことについて

ξ 身体の痛みについては、改善したことも触れなければと思う。 4年前の発病時、膝、特に足首から下が腫れあがって、いわゆる象の足だった。 まだ寒い季節なのに、腫脹・発赤・発熱の足は 布団から出して空気にさらしておかないと、とても寝れたものではなか…

身体のこわばり、痛みへのちょっとした工夫

ξ 以前、足裏の痛みに悩んでいたとき 足底腱膜炎の解消対策として足のストレッチを試していた。 そのうち足首を回すストレッチでは 足の指の間に手指を差し入れて足首を回すのだが 当初、足の指が固まっていてグーのまま、手指がひどく入りにくかった。 今は…

炎症する身体  その1

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180824/k10011592111000.html 慢性疲労症候群について思う 夫が台所に立ち、妻がごく近いテーブルで伏せっている情景(写真)はショッキングだ。 何か重い疾患や過度の不調を思わせ、その胸騒ぎが決して幸福なシーンには…

痛さ、を慰藉する記事

ξ ワタシが読ませていただく、ごくわずかなブログの書き手について、かつて次のように書いたことがあります。 そのうち僕が好きなのは、どんな記事でも、何か自分に言い聞かせているような特有な思いが伝わってきてしまう記事だ。 そのような記事にはウソが…

足の裏の痛みから解消する

http://www.asics.com/jp/ja-jp/running/pronation 足裏の痛みのこと 現在、背中から下のほとんど、つまり背中、臀部、脚、足裏の痛みに付きあっている。 これらが就寝のような安静時に痛み、目が覚めることがあるのにはうんざりである。 昨年末に、左足の膝…

制御しがたい心、デパスをやめた【断章1/4】

ξ いま僕は、夕刻 ヨドバシAkiba横のアーケード JR秋葉原駅と地下鉄日比谷線入口階段を結ぶ VIE DE FRANCE店外の椅子にいる。 旋回させた眼の先の 単調の靴 萎凋の鞄 何より みすぼらしく曲がった手 うっとうしい脳。 原色のディスプレイと 滑らかなフォント…

<続>「寛解以後」の世界に、どう対処していくのか

これは 「寛解以後」の世界に、どう対処していくのか の続きです。 ξ 「『寛解以後』の世界に、どう対処していくのか」を考えていたとき、偶然、リウマチ情報センターにアップされていた「炎症フリーの時代の関節リウマチの疼痛治療について」という研修会記…

UNDER CONSTRUCTION(工事中)という動的な心

ξ かつて、大雪山系の紅葉のニュースが流れ旭岳ロープウェーが観光客で混むようになったと聞けば、いくら季節の変化に疎いサラリーマンでも夏の終わりを感じた。 雪の積もる地域では、雪のない時期と積もる時期、夏と冬の二つの季節をめぐって、仕事も生活も…

レディー・ガガと線維筋痛症

ξ 記事を書いてみたいという衝動が訪れ、頭の中で仕上がり、あとはキーボード作業に移していくだけというような時に、突発的にオッというようなニュースに出会うことがある。 きょうは、レディー・ガガが線維筋痛症で演奏活動を休むというニュースがそれだっ…

夏とくしゃみとジャックナイフストレッチ

(写真:四国医誌69巻1,2号 7~16 APRIL25,2013 西良浩一『腰痛治療の最前線』) ξ 就寝時のエアコンの温度設定が難しい。 長い間、就寝時は少し高めにしたりタイマーで切ったりという操作が身体に望ましいと思ってきた。 そしてお腹にタオルケットくらいで…

「記憶」に上書きしていく意味

ξ 職場が変わって、引っ越した町の商店街は、すでに大型スーパーが進出してながく 古くからのヤオ屋、サカナ屋、ニク屋などの生鮮食料品店は、どんどん廃れていったそうだ。 それでもそのスーパーの通り向かいに、まだ小さな鮮魚店が残っていて、時々店主の…

炎症反応なし、でも痛む、どうすれば

ξ 関節リウマチがコントロールされているかどうか、リウマチ医は、ESR、CRP(いずれも炎症の程度)、MMP-3(関節破壊の程度)といった血液検査結果に、もっとも注目して判断するように 患者も血液検査結果をベースに症状を考えていくようになる。 そこで血液…

トラウマ型の痛みに決着をつける

ξ 慢性疼痛と急性疼痛は、メカニズムではなく持続期間によって区分する概念とされている。 つまり疼痛が慢性化したら突然心因性に変わったりしないということである。 急性疼痛のほとんどは侵害受容性疼痛と考えてよいが、慢性疼痛には侵害受容性疼痛、神経…

トリガーポイント療法にすすむ

ξ おととしの桜の季節は、悶々と引き籠っていて、それが訪れ過ぎたことさえ遠い出来事のようだった。 去年は、まだ杖をついたまま桜並木に佇んでいた。桜が散った頃から恐る恐る杖を離した。 いま、まだ褐色の桜並木を、下肢に引きずるような違和感を感じな…

リウマチ性炎症の終りと再生

幼児がソファからジャンプするとき 幼い子供がようやく歩けるようになれば、いずれ居間のソファに登り始める時期が来る。 ソファに登る格好は、ハイハイの延長線上にあり斜めの床をよじ登るような姿勢になる。 観察していてもこの登る姿勢はさほど突飛には見…

秋と脊椎分離症とボルタレン

ξ 日差しがガラスからリビングを深く射す季節になりました。 これからどのくらい奥まで光が届いていくのでしょう。 夏より部屋が明るくなっていることに気付きます。 夏はカーテンをぴったり閉めて光と熱を遮断し 無味な空調音を鳴らした部屋の 薄暗い趣が外…

「痛みって孤独が好きだよね」という官能性を超えて

「痛み随伴性サポート」と「社会的サポート」 慢性疼痛の研究の中では二つの種類のサポートの仕方があると言われています。 一つは「痛み随伴性サポート」と言われるものです。 痛んでいる相手に共感して痛みを取り除いてあげようという形で、相手が「痛い痛…

《ひとりで苦しまないための「痛みの哲学」》を読み出す

一枚のグラフから 最近ある雑誌で、把握可能感と反芻傾向というグラフを見ました。 これは 自分の身に起きていることの規則性を把握できるようになるほど(把握可能感の横軸) 取り返しのつかない過去の出来事をくよくよと思い悩む傾向が低くなる(反芻傾向…

セレコックス、アセトアミノフェンを試す

ξ 血液検査ではようやく7月、8月と連続してCRPが0.1未満となりました。 同じくMMP-3は連続して2ケタを維持しました。 以前、花粉症で気管支炎(僕は呼吸器の炎症が多い)まで起こしていた時期の数値を見るとCRPは0.2~0.3ほどでした。 それでも当時の僕の…

強い筋トレは「凝り」や「痛み」を増すだけ論

ξ 肩こりや肩の痛みの解消法に関連して、トレーナー亀田圭一氏は次のように述べています*1。 肩こりや肩の痛みでお悩みの方は多いことでしょう。 その証拠に、都会ではマッサージや整体、鍼灸の店が次々に開業しています。 ところが、そうした施術によって、…

再び、指の痛みについて

指の動きの不具合 日常生活で頻繁に使用するのは手指、手首なので、リウマチ初期とはいえ、その不具合は明らかに感じます。 相変わらずグーはできませんが、あまりグーの形を使うこともないので放置しています。 しかし、ペットボトルを開けるのは難しく常に…

『冷静と情熱のあいだ』から、飛ぶ

気圧変化と痛み 梅雨のような時期は、関節付近が急にズキンときて症状の悪化かと懸念するのですが、翌日にはあまり痛まなくなったり不安定さが目立ちます。 気圧のせいかもと思えるのは、関節リウマチが安定期にある証拠といえます。 昨年の今頃は活動期の最…

寛解なのに痛むなんてあり得るだろうか(その2)

これは 寛解なのに痛むなんてあり得るだろうか (その1) の続きです。 ξ がんで放射線治療を終えた知人から連絡がありました。 治療の後遺症で関節が痛み、ある健康食品を飲んでみたところ非常に効いたので連絡してみたとのことでした。 半年以上ゴロゴロ…

寛解なのに痛むなんてあり得るだろうか(その1)

ξ この記事は、5月22日(日)夜に書き始めています。 今夜は満月なのです。よく晴れて南の空にあるのです。 カーテンを開けると部屋の床を低く奥まで照らします。 電灯を消して真っ暗にし、妻とカーテンを開けたり閉めたり、月あかりのかたちをいろいろ試し…

ステロイド、離脱のとき

ξ ようやくステロイド(プレドニゾロン)の離脱について記事を書ける時がきました。 ゴールデンウィークに入り、この1年のリウマチ治療の僕の姿勢を振り返ってみました。 ① 層の厚い標準的な治療を選択する。調べても治療効果のはっきりしない=エビデンスが…

指の痛みを、どうする

ξ 腫れを伴った両方の手指の痛みがあります。 指の先から指の根元まで全部痛むといった感じです。 第2関節がつまむと一番痛そうです。 これは24時間いつでも痛むタイプの痛みです。 動かす時はもちろんジッとしていても痛む時があります。 これも始末の悪い…